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奈良県奈良市

89霊山寺本堂

国宝国宝

文化庁の解説

霊山寺本堂 一棟

霊山寺は聖武天皇の勅願によって行基(六六八~七四九)の創立するところという。本堂については弘安六年(一二八三)十一月四日棟上の記のある棟札によって、建立年代を知ることができる。以後たびたびの修理を経て今日に及んでいる。

堂は桁行五間、梁間六間、向拝一間付の規模をもち、屋根を入母屋造とし、内部を内外陣に分かつなど、建立年代及び密教本堂としての構成は、所在地も近い長弓寺本堂(国宝)と近似している。ただし、その意匠においては、かなりの相違を示している。すなわち、組物は尾垂木付二手先で、中備は間斗束だけとしているが、全体ににぎやかな軒裏を構成している。ことに向拝の複雑な組物と菱及び輪違文の支輪は華麗の趣がある。そのほか開口部には板扉のほか蔀戸を多く用い、内部を内外陣とも折上小組格天井とするなども、手法の相違点である。長弓寺と並んで、鎌倉時代和様仏堂の優作として価値が高い。

【引用文献】

『国宝辞典(四)』(便利堂 二〇一九年)

出典:文化庁 国指定文化財等データベース(CC BY 4.0)

種別
国宝
時代
鎌倉
分類
近世以前・寺院
所在地
奈良県奈良市中町
最寄り駅
富雄駅から約2,410m(歩いて40分ほど)
指定・登録
1953年11月14日

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