文化庁の解説
箱崎神社の鎮座する市山の地は筑前国筥崎宮の神領であったので、筥崎八幡宮を勧請して神社を建てたという。本殿は三間社流造の社殿で、建築年代を確定する資料はないが、室町時代後期の建築様式を示している。
この本殿は地方色が濃い。柱・組物など主要部材にクスノキを用い、また向拝各柱間に入る頭貫を唐破風状に作ることなどは、九州地方の古建築にみられる地方色である。
この建物は南九州地方における数少ない中世建築のひとつであり、細部に地方色を濃厚にもっている建築として価値がある。
出典:文化庁 国指定文化財等データベース(CC BY 4.0)