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国宝・重要文化財の三重塔 一覧|全国48基の場所と時代
国宝・重要文化財に指定されている三重塔は、名前に「三重塔」と付くものだけで全国に48基あり、そのうち10基が国宝です。現存最古の法起寺三重塔から江戸時代の塔まで、場所と時代を一覧にしました。八角形の三重塔など、文化庁の解説から珍しい塔も紹介します。
2026.11.03 まち巡りマップ
三重塔は、五重塔よりも数が多く、全国の各地に残っています。
このサイトに収録している文化財建造物のうち、名前に「三重塔」と付く国宝・重要文化財は48基です。国宝が10基、重要文化財が38基で、17の府県にあります。多いのは滋賀県の7基で、京都府・兵庫県・岡山県が6基ずつ、長野県と奈良県が5基ずつと続きます。
五重塔(全国28基)が京都府・滋賀県・奈良県に多いのに比べると、三重塔は長野県や岡山県など、近畿の外にもまとまって残っています。
三重塔の一覧
文化庁のデータで、建物の分類が「寺院」になっている46基です。時代の古い順に並べました。名前を押すと、場所の地図と文化庁の解説を見られます。
| 名前 | 種別 | 所在地 | 時代 |
|---|---|---|---|
| 法起寺三重塔 | 国宝 | 奈良県生駒郡斑鳩町 | 飛鳥 |
| 浄瑠璃寺三重塔(九体寺三重塔) | 国宝 | 京都府木津川市 | 平安 |
| 一乗寺三重塔 | 国宝 | 兵庫県加西市 | 平安 |
| 明通寺三重塔 | 国宝 | 福井県小浜市 | 鎌倉 |
| 安楽寺八角三重塔 | 国宝 | 長野県上田市 | 鎌倉 |
| 西明寺三重塔 | 国宝 | 滋賀県犬上郡甲良町 | 鎌倉 |
| 百濟寺三重塔 | 重文 | 奈良県北葛城郡広陵町 | 鎌倉 |
| 興福寺三重塔 | 国宝 | 奈良県奈良市 | 鎌倉 |
| 長福寺三重塔 | 重文 | 岡山県美作市 | 鎌倉 |
| 石手寺三重塔 | 重文 | 愛媛県松山市 | 鎌倉 |
| 小山寺三重塔 | 重文 | 茨城県桜川市 | 室町 |
| 西明寺三重塔 | 重文 | 栃木県芳賀郡益子町 | 室町 |
| 旧燈明寺三重塔 | 重文 | 神奈川県横浜市中区 | 室町 |
| 前山寺三重塔 | 重文 | 長野県上田市 | 室町 |
| 国分寺三重塔 | 重文 | 長野県上田市 | 室町 |
| 大法寺三重塔 | 国宝 | 長野県小県郡青木村 | 室町 |
| 新海三社神社三重塔 | 重文 | 長野県佐久市 | 室町 |
| 新長谷寺三重塔 | 重文 | 岐阜県関市 | 室町 |
| 日吉神社三重塔 | 重文 | 岐阜県安八郡神戸町 | 室町 |
| 三明寺三重塔 | 重文 | 愛知県豊川市 | 室町 |
| 園城寺塔婆(三重塔) | 重文 | 滋賀県大津市 | 室町 |
| 常楽寺三重塔 | 国宝 | 滋賀県湖南市 | 室町 |
| 捴見寺三重塔 | 重文 | 滋賀県近江八幡市 | 室町 |
| 金剛輪寺三重塔 | 重文 | 滋賀県愛知郡愛荘町 | 室町 |
| 岩船寺三重塔 | 重文 | 京都府木津川市 | 室町 |
| 金剛院塔婆(三重塔) | 重文 | 京都府舞鶴市 | 室町 |
| 八幡神社三重塔 | 重文 | 兵庫県神戸市北区 | 室町 |
| 名草神社三重塔 | 重文 | 兵庫県養父市 | 室町 |
| 如意寺三重塔 | 重文 | 兵庫県神戸市西区 | 室町 |
| 斑鳩寺三重塔 | 重文 | 兵庫県揖保郡太子町 | 室町 |
| 石峯寺三重塔 | 重文 | 兵庫県神戸市北区 | 室町 |
| 南法華寺三重塔 | 重文 | 奈良県高市郡高取町 | 室町 |
| 霊山寺三重塔 | 重文 | 奈良県奈良市 | 室町 |
| 大滝山三重塔 | 重文 | 岡山県備前市 | 室町 |
| 宝福寺三重塔 | 重文 | 岡山県総社市 | 室町 |
| 真光寺三重塔 | 重文 | 岡山県備前市 | 室町 |
| 遍照院三重塔 | 重文 | 岡山県倉敷市 | 室町 |
| 向上寺三重塔 | 国宝 | 広島県尾道市 | 室町 |
| 西国寺三重塔 | 重文 | 広島県尾道市 | 室町 |
| 油山寺三重塔 | 重文 | 静岡県袋井市 | 桃山 |
| 長命寺三重塔 | 重文 | 滋賀県近江八幡市 | 桃山 |
| 寶積寺三重塔 | 重文 | 京都府乙訓郡大山崎町 | 桃山 |
| 乙宝寺三重塔 | 重文 | 新潟県胎内市 | 江戸 |
| 那谷寺三重塔 | 重文 | 石川県小松市 | 江戸 |
| 金戒光明寺三重塔 | 重文 | 京都府京都市左京区 | 江戸 |
| 本山寺三重塔 | 重文 | 岡山県久米郡美咲町 | 江戸 |
文化庁の解説から
いちばん古い三重塔 法起寺三重塔(奈良県斑鳩町)
法起寺三重塔は、慶雲3年(706年)ごろの建物とみられています。文化庁の解説は、法輪寺三重塔が1944年に落雷で焼失したため、この塔が「わが国に現存する最古の三重塔」になったとしています。平面の寸法が法隆寺五重塔の一部の重とほぼ一致するなど、法隆寺と深い関係があることもわかっています。
平安時代の三重塔 浄瑠璃寺と一乗寺
京都府木津川市の浄瑠璃寺三重塔は、治承2年(1178年)に京都の一条大宮から移されてきた塔です。初重の内部には極彩色が残り、文化庁の解説は、平安時代の装飾絵画を知るうえでよい資料になるとしています。兵庫県加西市の一乗寺三重塔も、平安時代の国宝です。
八角形の三重塔 安楽寺八角三重塔(長野県上田市)
別所温泉の近くにある安楽寺の三重塔は、平面が八角形です。文化庁の解説では「現存唯一の八角形の平面」とされています。初重に裳階(もこし)が付くため、屋根は4重に見えます。
見返りの塔 大法寺三重塔(長野県青木村)
大法寺三重塔は、正慶2年(1333年)に建てられました。文化庁の解説によると、俗に「見返りの塔」と呼ばれています。
分類が「その他」の三重塔
文化庁のデータで、建物の分類が「その他」になっている三重塔が2基あります。
名前に「三重塔」と付かない三重塔もある
この一覧は、名前に「三重塔」と付くものだけを数えています。そのため、奈良市の薬師寺東塔のように、名前が「東塔」「西塔」となっている塔は入っていません。薬師寺東塔は、文化庁の解説に「三重塔であるが、屋根は六重」とあり、各重に裳階が付いた三重塔です。
数え方について
- 名前に「三重塔」と付く国宝・重要文化財を数えました。「十三重塔」は入れていません。
- 件数は、このサイトの収録データで数えたものです。文化庁が公表している件数とは、数え方が一致しないことがあります。
- 時代は、文化庁のデータの「時代」の欄をもとにしています。
五重塔は「国宝・重要文化財の五重塔 一覧」に、時代ごとの建物の数は「古い建物は、何時代のものがいくつ残っているか」にまとめています。
出典
- 文化庁「国指定文化財等データベース」